はじめに
債務整理には、任意整理、自己破産、個人再生の3つの手段があります。
自分はどの方法を採るのがベストかは専門家にご相談いただくのがよいですが、その前提として、3つの手段はどのようなケースで使われるのかについて具体的なイメージを持っていただくのが大切です。
今回は,住宅ローンを組んで自宅を購入したが,期限の利益を喪失したため任意売却したが,ローンが残ってしまった場合の自己破産手続についてご説明します。
相談内容
Sさんは結婚してすぐに住宅ローンを組んで都会にマンション一室を購入しました。
しかしSさんは数年後に妻と離婚することになり、Sさんが引き続き住宅ローンを返済することになりました。
ところが,Sさんは,転職により給料が少なくなり住宅ローンの返済が滞ることになりました。
その後、数ヶ月支払いが出来なかったので、マンションを任意売却することになりました。。
任意売却の結果,マンションは2000万円で売却できました。
ところが,住宅ローンは3000万円あったので,任意売却後も1000万円残ることになりました。そのため,Sさんは,ローン会社から1000万円ほど請求されることになりました。
解決内容
Sさんは負債が1000万円ほどありました。
一方,Sさんの手取りは月10万円程度で,家賃,水道光熱費など生活していくだけで10万円ほどかかりました。そのため,Sさんは,今後継続的に支払うことが出来ないとの判断に至り、自己破産手続を選択することになりました。
Sさんには,自動車や生命保険といった財産を持っていませんでした。
そのため,破産申立ては同時廃止事件として処理してもらえることになりました。
これにより破産を申しててから免責決定まで3か月ほどとなりました。
コメント
任意売却後も,住宅ローンが残ってしまった場合でも、自己破産をすることにより,残ローンを返済する必要が無くなります。
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