1 身柄事件の場合
身柄事件の被告人が起訴後に保釈で出たものの、実刑判決が言い渡された場合、保釈は失効します(刑訴法343条)。そのため、判決後すぐに身柄を拘束され、その日のうちに拘置所に収容されることになります。したがって、保釈中の被告人で、実刑判決の可能性がある場合、判決期日に裁判所まで自家用車で来ることは控えたほうがよいです。
なお、判決後、速やかに控訴し、再保釈請求し、それが認められれば、収容されることはありません。
2 在宅事件の場合
他方で、 在宅事件の被告人の場合でも、交通事故の死亡事案であれば実刑判決となる可能性があります。もっとも、在宅事件の被告人は、保釈中の被告人と異なり、実刑判決を受けても判決確定まではその判決によって身柄が拘束されることはありません。控訴申立期間内に控訴申立がなされないとき判決が確定し、被告人は収監されます。したがって、在宅事件の被告人は、実刑判決が出た場合もいったん帰宅できるので、実刑判決の可能性がある場合でも、判決期日に裁判所まで自家用車で来ることが可能です。