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弁護士コラム:【遺産相続】預貯金の仮払い

2021.08.29
1 はじめに

相続人多数で遺産分割協議が進まない、葬儀費用に充てたい、当面の生活費に充てたい、税金の支払いに充てたい。そのような理由により、相続人の1人が遺産分割前に銀行に対し預貯金の仮払い請求をすることができます。

2 仮払い可能額

相続開始時の預貯金額の3分の1に法定相続分を乗じた金額になります。ただし上限額は150万円となります。

3 仮払いを受けるため必要なもの

法定相続人全員を確認できる戸籍謄本(又は法定相続情報証明書)が必要です。

また本人確認書類として印鑑登録証明書を求められることが多いです。

さらに遺言書がある場合は提出を求められます。預貯金が遺贈又は特定財産承継遺言の対象となっている場合、当該預貯金は遺産分割を経ずに承継されるため遺産にあたらず、仮払いの対象とはならないからです。

4 投資信託は対象外

仮払い制度は遺産に属する預貯金債権をその守備範囲とします。よって投資信託は仮払い制度の対象外となります。

5 満期未到来の定期預金も対象外

満期未到来の定期預金は、預金契約上、中途解約禁止の特約があったり、銀行側に期限の利益があるので、仮払いの対象とは原則なりません。

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