1 はじめに
別居中の夫婦に子がいる場合、子の監護者を誰にするか争われることがあります。では子の監護者はどのように決められるのでしょうか。
2 考慮要素
一般的には、①乳幼時期における主たる監護者、②監護環境の変化、③子の意思、④面会交流の許容性、⑤きょうだい不分離、⑥監護開始の態様を考慮するとされています。
3 きょうだい不分離は一考慮要素
⑤きょうだい不分離は、低年齢の姉妹を同一の監護者のもとで養育した方が望ましいという考え方になります。もっとも、きょうだい不分離は原則ではなく、一考慮要素にすぎないとされています。
4 不貞の主張について
監護者が争われる事案では、一方が他方の不貞関係を主張することがあります。もっとも、仮に不貞関係があったとしても、それが子の監護に悪影響が生じている場合でなければ、監護者として不適格とはなりません。