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弁護士コラム:【交通事故】物損事故における全塗装の可否

2020.10.09
1 はじめに

物損交通事故では,損傷した箇所の塗装の範囲について,全塗装の代金が認められるかが問題となります。
つまり,塗装には部分塗装と全塗装があるところ,どちらが原則でしょうか。

2 部分塗装が原則

部分塗装が原則であり,全塗装は特段の事情がなければ認められません。
特段の事情とは次の3つとされています。
①特殊な塗装技術を施してあるため,破損部分のみを再塗装すると他の部分との相違が明白となり美観を害する場合
②自動車自体が高価なもので,しかもその価値の大部分が外観にかかっている場合
③再塗装の範囲が広く全塗装する場合と比較して費用に大きな差異が生じない場合

3 全塗装を認めた事例

1つ目は,神戸地判平成13年3月21日です。
事故車両がベンツ500SLであり,特殊塗装が施してあり,部分塗装では他の部分との相違が明白であることなどから,全塗装を認めました。
これは,特段の事情の①に該当する事案といえます。

2つ目は,東京地裁平成元年7月11日です。
事故によりバッテリーが破損して,バッテリーの液体が車体のどの範囲に悲惨したのかが明確にならなかった事案でした。
バッテリーの液体は希硫酸なので腐食の原因になります。
これは,特段の事情①~③のいずれにも該当しませんが,全塗装を認めるべき事案といえます。

4 まとめ

以上,物損事故における塗装の範囲について御説明しました。
お困りの方はイーグル法律事務所までご相談ください。

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