はじめに
消費者の債務整理には、任意整理、自己破産、個人再生の3つの手段があります。
自分はどの方法を採るのがベストかは専門家にご相談いただくのがよいですが、その前提として、3つの手段はどのようなケースで使われるのかについて具体的なイメージを持っていただくのが大切です。今回は個人再生について具体的なケースをご紹介します。
相談内容
Oさんは美容院を経営していましたが、設備投資の借入れの返済が厳しくなり、サラ金やカードローンで借入れをするようになりました。
借入金額は次第に雪だるま式に膨らんでいき、国民健康保険や税金の支払いも遅れるようになってきました。
Oさんは長年にわたって経営してきた美容室を続けたいと希望し、事務所にご相談に来られました。
解決内容
まず弁護士はOさんに対し任意整理と個人再生について分かりやすく説明をしました。
Oさんは、負債が多額だったため個人再生による借金圧縮の効果が大いにありましたので,個人再生を選択することになりました。
そして、弁護士はOさんと事業収支を見直したりするなどして今後の事業計画や返済計画を一緒に考えました。
最終的には返済額は5分の1まで圧縮することになり、また通常であれば3年で返済するべきところを5年としていただくことになり、Oさんは引き続き事業を継続することが出来るようになりました。
コメント
事業を続けるなかで設備投資などのため多額の借入れをすることもありますが、5000万円以下の負債であれば、簡易な方法で事業を再生することができます。
再生のために事業の見直しをしたり、返済計画など再生のために様々なことをしなければなりませんが、一緒に考えていきましょう。