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弁護士コラム:【個人再生】開始決定後の財産増加と清算価値

2021.12.09
1 はじめに

清算価値の基準時は再生計画の認可決定時になります。

 

2 預貯金、退職金

申立時の預貯金、退職金の額が、認可決定時に増加している可能性があります。清算価値の基準時が再生計画案の認可決定時だとすれば、再生債務者は、再生計画案提出時、改めて預貯金や退職金の額を計算して清算価値を再算出しなければならないはずです。もっとも、実務では、そこまでの厳密な運用はなされていないと思われます。

 

3 ローン付き住宅

申立時の残ローンが2000万円、評価額が2000万円だったとします。再生債務者が弁済許可を得て毎月10万円ずつ弁済し、再生計画案提出時に計40万円弁済したとします。そうすると、再生計画提出時の残ローン1960万円、評価額が(変わらず)2000万円場合、2000万円-1960万円=40万円を清算価値に計上すべきことになります。

もっとも、評価額も厳密には下がっているでしょうし、預貯金や退職金の場合は再生計画案提出時に清算価値を再計算しない運用となっていることとの均衡を考えたとき、上記のように40万円を清算価値に計上することは疑問を呈する見解もあります。

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