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弁護士コラム:【交通事故】進路変更車と四輪車の事故

2022.05.01
1 はじめに

進路変更四輪車と単車の事故の場合、東京地裁民事交通訴訟研究会(編集)『別冊判例タイムズ38』判例タイムズ社【225】によれば、後続直進の単車(以下①)の過失が20%、進路変更四輪車(以下②)の過失が80%となります。

②の過失は、進路変更の際、第1車両通行帯を進行する車両の進路を妨害しないようにすべき注意義務を怠ったことになります(道路交通法26条の2第1項及び第2項)。

一方、①の過失は、前方を注視し、四輪車が進路変更することを予測すべき義務を怠ったことになります。

もし、②が合図なく進路変更をした場合は、さらに20%の過失が認められます。

2 東京地裁令和2年1月30日判決

この判決は、具体的事実を考慮して、①が60%、②が40%としました。

事案は、①は②が進路変更をした直後にバランスを崩して転倒し、滑走し、②に後方から接触したというものでした。

裁判所は、第1に、②は進路変更前に左ウインカーを出していたこと、第2に、②が進路変更を開始した時点で①と②の距離が離れていたこと、第3に、②の進路変更は交差点内に右折待ちの車両があったからなされたものであり、①は②の進路変更をそれなりに予想できたこと、第4に、①は過去にバイク事故を5回起こしていたので、②の動静を注視して適切に制動措置を講じていればバランスを崩して②に接触することはなかったことを考慮しました。

3 徳島地裁令和3年10月8日(自保ジャーナル2112号)

この事案は、片側3車線の国道の第3車線を走行していた②は、路外の駐車場に入るため、進路を左に変更し、第2車線、第1車線を横切ろうとしたところ、第1車線を走行していた①の側面に衝突した事案でした。

裁判所は、事故状況からすれば、①において、②の合図が路外にまで出ようとする合図と認識することは著しく困難なので、実質的には、合図なしとし、①の過失なしとしました。

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